プロアシスタント(食べていける給料)を真剣に考えてみた ぐっさんブログ

結論、美容師のアシスタント職で1人当たり税引き前で売上約77万をクリアしたら食べていける。

どうも、ぐっさんです。

今回は美容師の《アシスタント職》で食べていくには売上がいくら必要なのか?という話をしていきます。

先に言っておくと、僕は経営した事ないので見積もり、計算が間違ってたり、甘かったりする可能性がある事をご了承下さい。

では、早速ですが冒頭で言った様に《アシスタント職》で食べていくには1人当たりの売上は税引き前で約77万円必要だと思います。


【数字の根拠】
■食べていける給料→日本人の中央値年収《359万》と仮定
■美容業粗利益率→《85%》
■美容業労働分配率→《55%》
■会社側負担の社保費→《18%》
※2018年更新 TKC経営指標 抜粋

って事を前提条件に計算していきます。
計算スタート
日本人の中央値年収359万ですが、計算しやすいように《360万》として、賞与無しで12分割すると月収が《30万円》

月収30万円を会社が渡す場合、18%の社保費が上乗せになるので、会社側の人件費を計算すると《36.5万円》
※通勤交通費は計算から除外してます

36.5万円の人件費を捻出する為に必要な粗利益額は労働分配率55%から割り戻すと《66万円》

そして、美容業の粗利益率は85%ですから、粗利益額の66万円から割り戻すと1人当たりの売上高は税引き前で《77万円》

なので、1人当たりの売上高が税引き前で77万円を上げる事が出来れば、アシスタント職で食べていける額である月給30万円を達成出来るという事になります。
アシスタント→スタイリスト→オーナー...ん?
そもそもね、何でこれを計算しようと思ったのかをお話すると、『アシスタントからスタイリストになり、スタイリストから独立開業し、オーナーになる』って流れに疑問を持ったからなんですよね。

この道だけが美容師では無いはずだと。

現に美容室のオーナーが必ずしも情熱を持って、ポジティブな理由で独立した訳ではなく、雇われスタイリストのままだと将来が思い描けないと感じ独立せざるを得ない、みたいな、いわゆる「望まない独立」をした人も沢山知っています。

それが良い悪いは全くなくて、僕は《望まない独立》がある様に、《望まないスタイリスト昇格》もあるだろうと思う。

と言うのもね、「アシスタント業務は好きだけど、スタイリストにはあまり興味が無い」みたいな人って一定数いるんですよね。

そら当然で、その人の生まれ持った気質、向き不向き、好き嫌い、がある筈なので《全員が全員スタイリストを目指してやっている》とは限らないんです。

生活費を稼ぐ目的なのは大前提として、それを除いて、美容師をやっている理由を聞いてみると、「独立したい!!」って人も居るだろうし、「美容技術を通して人に喜んでもらいたい」って人や「髪を触るのが好き」とか「喋るのが好き、かっこいいから」とか色んな理由でやっていたりする訳ですよ。
きっかけは貧乏から
僕も美容師を選んだきっかけは家が貧乏だったので、そんな事を分からず親に「散髪代欲しい」と言ったらスゲー嫌な顔をされたのを子供ながら感じたので「じゃあ、親が子供の髪の毛を切れたら、こんな思いをしなくて済むな」と考え美容師を志しました。

これは、ちょっと特殊かも知れないですが、職を選ぶきっかけって案外こんなんだったりします。

って事は美容師を続けている理由も様々だったりする訳ですよ。

「独立したいねん!」って人はスタイリスト職として売上を上げつつ開業の事も勉強しながら美容師を続けているだろうし、「スタイリストになるのはちょっと...。でも、髪の毛を触るのが好き」って言うのならアシスタント職としてやっていきたいと思うんですよね。

でもね。

そんな色んな理由や、目的がある中で業界として何故、アシスタント→スタイリスト→オーナーという定番の流れが変わらないかと言うと、答えは2つあると思っていて『①アシスタント職だと食っていけない』のと『②古い慣習=固定概念』です。

①の話をすると、現状アシスタントの初任給は全体的に上がってきていて20万円を提示しているサロンもあるぐらい。

僕が入社した10年前は初任給15万ぐらいでしたからね。

それと比べるとかなり水準は上がってきているとは思いますが、家族を養うのは無理ではないけど、贅沢は出来ないぐらいだと思います。

恐らくこんな感じ。
初任金20万でも16%の《ほぼ貧困》ってとこになりますね。

それでも20万近くの初任給を提示出来る所は経営者の方の手腕が本当に凄いと僕は思っています。

本当にすごい事なのに、生活コストが上がっているので、《ほぼ貧困》って所に分布されてしまうのが現実なんです。
食べていける「職」として成立させる
じゃあ、プロアシスタント職を作ろうと思った時にそれらをクリアしていくのに1人当たりの売上が77万円必要で、それと同時に業界内外に《アシスタント=お手伝い》ではなく、《プロアシスタント職》として認識される様に発信をしていくってのが必要になって来ます。

プロアシスタント職はその名の通り、アシスタントのプロ。

スタイリストとタッグか、チームを組みスタイリストが売上を上げやすい様にカット業務以外を請け負う。

で、そのスタイリストが上げた売上をきっちりと分配する。

売上が1人当たり77万必要なら、2人タッグで154万、3人チームで231万の売上を目指していく。

そしたらプロアシスタント職で月収30万も可能という事になり食べていける「職」としても成立しますよね。

食べていける「職」として成立するから、年齢を重ねてキャリアを積んだとしても《スタイリスト職》か《アシスタント職》を選択する事が出来ます。

そうなると、ポジションが確立されますから、業界内の認識や、お客さんの固定概念や、意識も変わってきます。

これを達成させる大前提として売上高が必要になりますが、そこが難しい。
じゃ、どないして売上を上げる?
売上をあげる本質を考えると、売上をあげるには「売ること」です。

営業職でも売上が達成しないのはシンプルに「売ってないだけ」なんです。

それを《客数×単価×来店周期=売上高》の様にこれ自体は間違ってはいないけど、もっとシンプルに考えて本質を突いた方が良い。

本質を突くとは言い換えると「身も蓋もない事を考える」って事ですよ。

例えば「ダイエットしたい」だったら、それを達成する答えは「食べない」って事だけなんです。

恐らく全員が「食べ過ぎたら太る」って事を認識しているはずなのに、やれ「豆腐ダイエット」とか「ライザップ」とか「有酸素が良いらしい」とか「ヨガよりもホットヨガだよ」などの方法に惑わされるけど、本質はそこじゃ無く、「食べないだけ」みたいな身も蓋も無い事だったりする訳です。

って考えると1人当たりの売上77万を達成する為の本質は「売ること」なんですよ。

だから「売っていきましょう!」

あくまでも僕のポジションは『考えるきっかけ』になる事を発信したり、日々の営業活動を通してお客さんに元気になってもらう事です。

その為に勉強をする訳ですねー。

まとめ
・アシスタントを「職」として成立させるには77万円の売上高が必要
・売上をあげるには「売るだけ」
・本質は身も蓋も無い事だったりする

以上

ぐっさんのブログ

神戸の美容商社で営業マンとして働いています。 このブログでは営業マンとしてのノウハウや、時事ニュースなど取り上げていく雑記スタイルです。 宜しくお願い致します。

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